ブダペストオペラハウス「蝶々夫人」

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アンドレア・ロストのバタフライを観ることができた。障子をイメージしたパネルを動かし、舞台中央には大きな木があり、しめ縄を結んでいる。左には太鼓橋、右には石灯籠がありオリエンタルな雰囲気。広がらないA ラインでスリットが入った着物は
、見ようによっては奈良時代の着物?白塗りに兜の様なカツラも七福神のようだけれど、遠く日本を想像する思いが伝わって、プッチーニの舞台としてはこれで良いのかもしれないと思えた。

ロストのバタフライは、ちっちゃくて可愛らしいチョーチョーさん。神秘的な強さもあり可憐で生き生きしていた。レパートリーに加えて間もないと聞いたけれど、新鮮なバタフライだった。昨日の「オテロ」も同じように、ブダペストの歌手の動きはとても自然でミュージカル…いえ、オペレッタ的だ。学ぶところが多い。
花の二重唱に子供も一緒に花を摘んでくる演出には、泣けてしまった。

「オテロ」「蝶々夫人」満席のお客様で、カーテンコールの拍手が徐々に一緒になり、やがて「強弱」を付け速くなっていく。まるでチャールダッシュのリズムとなるのは、さすがハンガリー!

終演後、ロストの楽屋を訪ねて2002年の新国立劇場「椿姫」で共演させていただいたお話をした。
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by norinori-opera | 2013-11-17 06:19 | 日々の出来事

ソプラノ歌手 家田紀子 日々の出来事


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