東京芸術劇場「トロイアの女たち」観劇

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トロイの木馬作戦でギリシャに敗れたトロイアの物語。同じ台詞が日本語・ヘブライ語・アラビア語で演じられ、3つの民族独特の身振りで表現する。それは全人類の哀しみに思えた。
蜷川幸雄は波布を揺らして海に見立て、舞台を囲む大布を振り落とし、上・下を引幕で出はけをする文楽の手法をふんだんに取り入れている。演じるメソードが揃っていない分白石加代子が全体を引き締めて緊張感のあるものとなっている。
昨年から協力させていただいている「平和の架け橋」プロジェクト。日本・イスラエル・パレスチナの若者たちが体験をとおして「いのち」の大切さ、「平和」の大切さについて学び、人と人、国と国とのあいだの「平和の架け橋」として働く人 に成長することを願っての活動をされている。お誘いいただいて観た「トロイアの女たち」は、今もまだ続く悲劇だと実感。
by norinori-opera | 2012-12-20 10:33 | 日々の出来事

ソプラノ歌手 家田紀子 日々の出来事


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